【分解修理】TechnicsのSL-PS900 CDが読み込めないんだとさ!

Technics CDプレーヤー SL-PS900

どーも!省吾です!(^^)!

TechnicsのCDプレーヤー【SL-PS900】

日本では珍しい海外向けモデルです。

Technics CDプレーヤー SL-PS900

H.Oで1,100円くらいのジャンクで入手しました。ジャンク理由>電源入ります。CD読み込みません。

日本では未発売モデルなので正確な価格帯は不明。

ただ、350ポンドで販売されていたようです。(日本で39,800円で販売されていたSL-PS700が270ポンドだったようです)

仕様

1991年発売:£350

  • DAC:MN6476 1bit MASH
  • ピックアップメカ:SOAD70A
  • 周波数特性:2Hz~20kHz
  • ダイナミックレンジ:99㏈
  • S/N比:118㏈
  • 全高調波歪率:0.0022%
  • ラインアウト:2.3V
  • サイズ:430×130×333(㎜)
  • 重さ:6.2㎏

仕様だけを見ると、大きさと重さ以外は受注生産のSL-P900と同じです。サイドウッド有り無しの違いでしょうか?

外観

Technics CDプレーヤー SL-PS900 ロゴ

天板の錆は仕方ありません。というか、こうなる個体が多いらしい。気が向いたら再塗装してみます。というか後日しました(笑)

SL-PS700との違いは電源を入れたときに自動再生をするかしないかをレバーで選択できるのと、20曲までワンボタンでダイレクト再生ができる。など。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 外観

曲の早送り(サーチ)はできますが、曲単位のスキップボタン【|◁◁】【▷▷|】がありません。一応、下のファンクションキーに割り当てできます。こういうところはSL-PS700と同じっぽい。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 外観2

ライン出力はアナログと光デジタルがあります。

アナログは固定出力と可変出力があり、可変出力はリモコンでのみ操作できます。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 外観3

電源はメガネ端子。

この機種はボルトアジャストの(-)部分をクルクル回せば【110V・127V・220V・240V】電源の切り替えができます。

ちなみに、同機種でもヨーロッパ向けは230~240V仕様なので注意!

分解

Technics CDプレーヤー SL-PS900 内部

トランスが2つ搭載されています。

内部はパッと見、受注限定生産のSL-P900そっくりです。

もしかして、SL‐P900はこのモデルがベースになっているのでしょうか?

松下のオーディオ用コンデンサも多用されており、ほかの方のブログで紹介されているSL-P900の内部とほとんど同じといっても過言ではなさそうです。(強いて言えばトレイの材質は違うかもしれません。というかたぶん違う。こちらはSL-PS700と同じっぽい。いや、SL-PS700は使ったことがないので知りませんが、なんかそんな感じがします、はいw)

Technics オーディオ用コンデンサー

Technicsのオーディオ用コンデンサ。63V 3300μF

後ろに付いてるナゾの可変抵抗が可変出力のボリュームです。

テクニクス CDプレーヤー メカ

ピックアップはリニアタイプなので高速で曲の頭出しができます。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 内部2

メカを取り外すには前面のパネルをまず外します。基板に直接コネクタが付いているので壊さないように注意。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 サーボ基板
【画像a】

ピックアップの真下にあるサーボ基板です。ここのコンデンサ(主に1μFと100μF)の劣化によって読み込み不良になるパターンが多いようです。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 サーボ基板 コンデンサー

すでに50V 1μFが怪しいですね。

コンデンサは背の低い小型のタイプなので、できるだけ同サイズがベストですが、標準サイズを寝かせてつけることもできます。

しかし注意しなければいけないのは、基板を取り付けたときに他の部分に干渉しないようにしないと再生時に異常が出てしまいます。

Technics CDプレーヤー SL-PS900 内部

ピックアップの裏側には可変抵抗のしゅう動子が付いています。このしゅう動子が【画像a】の基板の黒い滑走路のような部分の抵抗体をなぞることによってピックアップの位置を検出しているようです。

つまり背の高いコンデンサを強引に寝かせてつけた場合、基板が少し浮いてしまってこのしゅう動子が抵抗体から離れてしまうと、特にCDの外周部(アルバムの最後らへんの曲)でピックアップが迷子になり読み込みに時間がかかる異常が出ます。なのでコンデンサの交換時は気を付けましょう(笑)

Technics MASH MN6476

オーディオ基板の裏側にDAC ICが付いています。

このMN6476はSL-P900にも搭載されていますが詳細がわかりません。( ;∀;)

まとめ

当時の松下のトレイは開閉が上品です。

ピックアップがリニアタイプのプレーヤーは初めてだったので色々いじくりまわしていたのですが、ピックアップが固定されていないのでプレーヤーの前面を上にあげると後ろ側に移動していきます。

再生時(読み込み時)は磁力で固定されていますが、停止中はフリーになります。そのため極端に本体に角度をつけて再生すると読み込み時にバグります。なので水平、またはできるだけ水平で使用しなければいけません。(いや、当たり前かw)

本機を移動・または輸送する場合のピックアップの固定方法は、本体を水平な場所に置き、トレイを開けて電源を切り、手動でゆっくりトレイを押し込みます。ピックアップメカを上昇させないのがポイントです。詳しくはマニュアルをご確認ください(笑)

そしてリモコンを入手しました。

Panasonic CDプレーヤーのリモコンRAK-SL511W

このリモコンは当機種の純正ではなく、SL-PS700のものです。【RAK-SL511W】

当機種SL-PS900の純正リモコンはTechnicsロゴの【RAK-SL512W】

でもボタンの配列に違いはなく、全機能動作しました。

やはり、裏面のアナログ可変出力の調整はリモコンがないとできません。

固定出力が2.3Vなので、よくあるCDプレーヤーの2V出力より少しだけ音量が大きくなります。そうなるとアンプ側でボリュームを絞るわけですが、今度はアンプのボリュームのギャングエラーという壁にぶつかってしまいます( ;∀;)

明るい時間帯は少し音量が大きくても良いのですが、とくに小さめの音量で聴きたい場合はこの可変出力が便利だったりします。

あっ、リモコンにはダイソーのリモコン用ラップフィルムを使っています。

ダイソー リモコン用ラップフィルム

ワイのアメブロ記事

でわでわ(^^)/