KENWOODのピーカーシステムCM-5ESの分解清掃

KENWOOD コンパクトスピーカーシステム CM-5ES

どーも!省吾です!(^^)!

KENWOODのコンパクトスピーカーシステムCM-5ES。1990年に14,000円(2台1組)で販売されていたようです。

ところでCM-5ESってネーミング、あの有名なB〇W社のスピーカーとか、あの有名なS〇NYの上級オーディオのシリーズを連想してしまわないこともないですよね(;'∀')

当時のバブルコンポ(?)の大きなスピーカーの上に置いて使っていたり、壁掛けでのサラウンド用途、専用のスタンドも販売されていたようです。

防磁設計なのは当時のブラウン管テレビを意識してのことだと思いますが、現代の薄型テレビの横にこのスピーカーを置いて使うのはデザイン的にアンマッチな気がしますね。

今回は入手したこのスピーカーの分解清掃企画です。

仕様

  • 1ウェイ・1スピーカー、10㎝、防磁設計
  • 再生周波数特性:100Hz~20kHz
  • 最大入力:40W
  • インピーダンス:8Ω
  • 出力音圧レベル:89㏈/W/m
  • 寸法:幅230×高さ150×奥行166㎜
  • 重さ:1.6㎏(1台)

外観

KENWOOD CM-5ES

直径10㎝のフルレンジでとてもシンプルです。エンクロージャーはいろんな店舗の天井からぶら下がっている似たような形のスピーカーより薄い感じがします。叩くと『ポンポン』と軽そうな音がします。

KENWOOD CM-5ES 裏側のスピーカー端子

立体感のある大きなKENWOODのロゴがまず目に入ります。縦でも横でも壁掛けができるガイドが付いています。ただ、壁掛けだと向きの調整ができないので”壁掛けっぽく使える(?)スタンド”を使うと良さそうです。(あ、底面にネジ穴があるのでスタンドにネジ止めできれば良いか…)

L/Rの表記あり。スピーカー端子がプッシュ式なので高いところに設置しても端子の緩みを気にしなくても良いです。太いケーブルが使用できなかったり等のデメリットはありますが、そもそもあまり解像度を求めるスピーカーではありませんね。

KENWOOD CM-5ES 底面のスタンド用ネジ穴

KENWOODのロゴや文字が読めるように横向きで設置したとき、底面になる部分にスタンド用のネジ穴があります。天吊り金具を使えば天井からの吊り下げもできそうな感じ?

セッティングフリーなタイプなので幅広い用途で使用できます。

分解・清掃

KENWOOD CM-5ES 分解 エンクロージャー内部

裏側からネジを外せば前面が外れます。

中には申し訳程度に吸音用のスポンジが入っていますが、もう少し吸音材を追加したい気もします。

バスレフダクトは厚紙。

ネットワークや保護回路などはなくてユニット直結です。業務用だとフルレンジでも帯域を調整するネットワークが入っていたり、過大入力からユニットを保護する回路が入っているものもあります。

KENWOOD CM-5ES スピーカーユニット正面

広帯域でフラットな特性を実現する軽量なコーン紙を使用しています。特殊なマイラーフィルムを使用したセンターキャップで高音域を伸ばしているようです。

エッジはボロボロになりにくそうなタイプ。でも布ではなくウレタンに近い触り心地の素材です。なのでボロボロになった個体もあるかもしれません。

KENWOOD CM-5ES スピーカーユニット背面 マグネット

フレームは鉄板プレス。

防磁型のユニットなのでキャンセルマグネットが付いています。

このユニットを交換してみたい気もしますが、フレームの耳の形が少し特殊(丸い凹みがあったり)なので交換するユニットのフレームを少し加工しなければいけません。この丸い凹みの部分はエンクロージャーのネジ穴の柱がある部分です。

KENWOOD CM-5ES パンチングメタルの塗装

パンチングメタル(金網)は塗装が剥げていたので脱脂・プライマー加工・ダイソーの艶消しブラックで塗装しておきました。

ユニットを取り付ける穴の周りのネジはダミーです。

まとめ

KENWOOD CM-5ES 分解清掃後 メンテナンス後

前面のパンチングメタルが外せなかったのでユニットを外した穴から手を入れて内側を掃除しました。すごく近くで見なければ取り切れなかった汚れは目立ちません。

このスピーカー、ユニットの大きさに対して音圧がそこそこあるのでアンプのボリュームをあまり上げなくても鳴ります。しかし解像度は高くなく、細かい音が聞こえなくなってしまいますが、とりあえずBGM用途なら問題ありません。

後日、できるだけ箱鳴りを抑えるためにダイソーで購入したフェルトを詰めておきました。

でわでわ(^^)/